§86. デニム地の作成

 このチュートリアル集の「§58. ジーンズの銅製リベットの作成」の完成画像で示したデニム地を作成してみます。チュートリアルサイトDeviantartより、GIMP等の世界では大変著名なFencepostのチュートリアル Creating Denim in GIMP の実践です。

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     完成画像(文字入力分)。

Step1-3 背景レイヤーをデニム色で塗りつぶす。

Step 1

 背景レイヤーをペイント。

    1/ 新しい画像を作成します。

    ファイル>新しい画像

    サイズ=640×200
    背景=白

    2/ 背景レイヤーを典型的なデニム地カラーで塗りつぶします。まず、描画色を変更します。

    描画色=2B6C7E(HTML表記)

    3/ 背景レイヤーを変更した描画色で塗りつぶします。

    編集>描画色で塗りつぶす

Step2-1 下地をデニム地風にするためにノイズを適用。

Step 2

 下地の作成。

    1/ 背景レイヤーにノイズを追加します。

    フィルタ>ノイズ>RGBノイズ

    設定:
      相関ノイズ=チェック
      RGB独立=チェックを外す

Step3-5 作成された織り模様。

Step 3

 デニム地の織り模様の作成。

    1/ 新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Stripes
    背景=透明

    2/ Stripesレイヤーを拡大します。これは以降のステップで縞模様を作成した後、縞模様を回転させます。この時、縞模様を背景レイヤー全体に表示させるためです。

    Scan Lineレイヤーを右クリック>レイヤーサイズの変更

      ・ 幅/高さ設定欄の右にあるリンクをクリックして解除します。
      ・ 幅と高さを個別に設定します。作例の設定値=1570×891
      ・ 中央ボタンをクリックします。

    3/ パターンダイアログでStripes(横縞)を選択し、Stripesレイヤーを塗りつぶします。

    パターンダイアログでStripesパターンを選択し、Stripesレイヤーにドラッグ&ドロップ

    4/ イメージウィンドウ下部の表示比率ボックスで25%に縮小表示します。

    5/ Stripesレイヤーを回転させます。

    回転量は任意。作例では45度。

    6/ Stripesレイヤーのサイズをキャンバスに合わせます。

    Stripesレイヤーを右クリック>レイヤーをキャンバスに合わせる。

Step4-2 織り模様にバンプマップを適用。

Step 4

 織り模様をバンプマップ化。

    1/ 背景レイヤーをクリックしてアクティブにした後、背景レイヤーにバンプマップを適用します。

    フィルタ>マップ>バンプマップ

    作例での設定:
      バンプマップ=Stripes
      マップの種類=波状
      反転バンプマップ=チェック
      水位=255

    2/ Scan Lineレイヤーを非表示にします。

Step5-2 縫い目部分の作成。

Step 5

 デニム地の縫い目シワ部分の作成。

    1/ デニム地の縫い目シワ部分を作成します。背景レイヤーをクリックした後、新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Seam Part
    背景=黒

    2/ Seam Partレイヤーの左端を矩形選択ツールで選択し、白で塗りつぶします。

Step6-1 ぼかしの適用。

Step6-3 縫い目部分をリアルに。

Step 6

 デニム地の縫い目シワ部分をリアルに。

    1/ Seam Partレイヤーの目的は、バンプマップを使用して盛り上がった縫い目部分を作成することにあります。まず、Seam Partレイヤーにガウシアンぼかしを適用します。

    フィルタ>ぼかし>ガウシアンぼかし

    ぼかし半径=15

    2/ 背景レイヤーにバンプマップを適用します。

    フィルタ>マップ>バンプマップ

    作例での設定:
      バンプマップ=Seam Part
      マップの種類=線形
      反転バンプマップ=チェックを外す
      深さ=5
      水位=0

    3/ Seam Partレイヤーを非表示にします。

Step7-3 縫い目部分のシワを描画。

Step 7

 リアルな縫い目シワの作成。

    1/ 背景レイヤーをクリックした後、新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Seam
    背景=透明

    2/ 描画色を白に変更します。

    3/ 以下の設定でエアーブラシをSeamレイヤーの縫い目部分に適用します。

    設定:
      ブラシ=Circle Fuzzy (19)
      拡大・縮小=1.42
      フェードアウト: 長さ=100

Step8-1 文字の入力。

Step8-1 文字の入力。

Step 8

 リアルな縫い目シワの作成。

    1/ 背景レイヤーにバンプマップを適用します。

    作例での設定:
      バンプマップ=Seam
      マップの種類=線形
      反転バンプマップ=チェックを外す
      深さ=5
      水位=0

    2/ Seamレイヤーのプロパティを変更します。

    作例での設定:
      レイヤーモード=覆い焼き
      不透明度=40

Step9-3 縫い目用のパスの作り方。

Step9-4 縫い目の破線の設定。

Step9-4 描画された縫い目用の破線。

Step 9

 糸の縫い目の作成。

    1/ 縫い目を作成します。レイヤータブの最上層に新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Thread
    背景=透明

    2/ 描画色を変更します。

    描画色=e5d91b(HTML表記)

    3/ 縫い目ジワの両側にパスツールを適用します。二本の直線をパスツールで作成するには、一本目の直線を作成した後、[Shift]キーを押したまま二本目の直線の開始点をクリックします。

    4/ 二本のパスが作成できたら、境界線の描画を実行します。

    パスのプロパティダイアログで、パスの境界線を描画ボタンをクリック。

    開いたダイアログで、左図のように設定。

Step10-1 糸にバンプマップを適用。

Step10-2 糸にずらしマップを適用。

Step 10

 糸の縫い目の作成。

    1/ 背景レイヤーを選択し、バンプマップを適用します。

    作例での設定:
      バンプマップ=Thread
      マップの種類=球面
      深さ=2

    2/ よりリアルにするために、Threadレイヤーに ずらしマップ を適用します。

    フィルタ>マップ>ずらしマップ

    設定:
      Xずらし、Yずらし=共に1
      ずらしに使用するレイヤー=X,Y共にSeam

    完成です。

完成図(実画像)

文字を入力したバリエーション(実画像)

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初版作成: 2011/01/01
Presented by HIPPO